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ASTROCITY mini

『アストロシティミニ』に、瑞起 SoC【Z7213】が採用されました。

『アストロシティミニ』では、セガトイズ様と協力し、ソフト・ハード・メカの三位一体のトータルソリューション(アプリケーション開発[ゲームエミュレータ開発・メニュー開発]/OSソフトウェア開発/ハードウェア開発/メカ開発)でスピーディーな製品開発に貢献しました。
『アストロシティミニ』の量産製造に関する工程を担当しました。

『アストロシティミニ』について

令和2年12月17日に株式会社セガ様のセガグループ設立60周年プロジェクトのひとつとして、90年代にゲームセンターを風靡した伝説のセガ・アーケード筐体「アストロシティ」が6分の1のサイズで再現した『アストロシティミニ』となって復活します。樹脂製筐体である「アストロシティ」同様に、本体を樹脂で再現。ビデオゲーム史の金字塔「バーチャファイター」をはじめとするタイトルを収録し、 オリジナルのデザインをそのままに手のひらサイズでお届けします。

アプリケーション開発(ゲームエミュレータ開発・メニュー開発)

アストロシティミニに収録されているアプリケーション全般の開発を担当しました。

メニュー画面開発とエミュレータ開発(全37タイトル)において、セガトイズ様と協力し、仕様策定から設計/実装、最終量産イメージへの組み込みまでを担当しました。SoC を使った様々なシステムの開発経験を活かし、エミュレーション難易度の高い “バーチャファイター” の3Dグラフィックと快適なゲームプレイを限られた SoC 性能で実現する事ができました。

プラットフォーム提供、お客様向けカスタマイズ

アストロシティミニのOS・プラットフォームの開発を担当しました。
瑞起が独自開発している「瑞起レトロゲーム機向けプラットフォーム(Vivid Linux)」を使用し、社内のアプリケーション開発者と密に連携を取りながら、開発期間を短縮することができました。

OS自体のサイズは50MB以内でコンパクト。高速起動でLCD画面表示まで3秒以内。
表示関連機能はアストロシティミニの製品向けに最適な状態にチューニングしました。

ハードウェア開発

回路設計、基板設計の開発を担当しました。
量産を意識した設計を心掛けておりシミュレーションツールやオシロスコープを使用して試作から動作検証までの時間を短縮し、アプリケーション開発の早期着手に貢献しました。

対象基板タイトル名
System 1フリッキー、青春スキャンダル、忍者プリンセス、ワンダーボーイ
専用基板スペースハリアー
System16(A/B) ファンタジーゾーン、カルテット2、エイリアンシンドローム、SHINOBI 忍、ソニックブーム、アレックスキッド with ステラ ザ・ロストスターズ、獣王記、ワンダーボーイⅢ モンスターレアー、ゴールデンアックス、ESWAT:サイバーポリス イースワット、コットン
System2ワンダーボーイ モンスターランド
System24ゲイングランド、スクランブルスピリッツ、クラックダウン、ボナンザブラザーズ
System18シャドーダンサー、エイリアンストーム
C BoardサンダーフォースAC、コラムス、コラムスⅡ
C2 Boardぷよぷよ、ぷよぷよ通、タントアール、イチダントアール、スタックコラムス
System32ラッドモビール、ゴールデンアックス デスアダーの復讐、アラビアンファイト、ダークエッジ
MODEL 1バーチャファイター
アストロシティ 同梱基板ドットリクン

メカ開発

試作から量産製造までのメカ開発を担当しました。
実機や図面からのデータ取りから製造用図面作成、機構設計、構造設計、意匠設計、金型設計および管理など設計から製造までトータルでサポートしアストロシティミニの筐体製造に貢献しました。

量産対応

中国の関連会社および工場と連携して、量産製造を担当しました。
部材調達から始まり梱包関連のデザイン/製造、基板製造、筐体製造、組み立て、出荷までの全ての工程でセガトイズ様と協力し製造に貢献しました。