UWB製品の開発

UWBとは

UWB(Ultra Wide Band)は、非常に広い周波数帯域を利用する無線通信規格です。
日本国内では、ローバンド(3.4G~4.8GHz)とハイバンド(7.25G~10.25GHz)の周波数帯が使用されています。

近年では、AppleのAirTagなどの位置測位システムへの採用をきっかけに、大きな注目を集めています。
UWBの特徴の一つは、数百Mbpsにも達する高速なデータ通信です。これにより、リアルタイム性が求められるゲームコントローラーやワイヤレススピーカー、イヤホンなど、さまざまなデバイスでの活用が進んでいます。

また、UWBは広い帯域幅をもつため、オーディオや映像など大容量データの送受信にも適しています。
さらに、高精度な位置測位機能も備えており、三点測位によって数センチ単位でデバイスの位置を正確に特定することが可能です。

瑞起のUWB開発

現在、UWBには業界全体で統一された明確なデファクトスタンダードのプロトコルが存在していません。そのため、用途や目的に応じた柔軟な通信設計が求められます。当社では、すでに自社製品であるワイヤレスコントローラー「EVOTOP」においてUWB技術の導入実績があります。そのノウハウを活かし、お客様のUWB開発をお手伝いいたします。

UWBのメリット

ケーブルに縛られない自由な操作性を実現しつつ、低遅延かつ高信頼なデータ通信により、有線通信に匹敵する安定したパフォーマンスを提供します。そのため、リアルタイム性が求められるゲームや映像伝送など、さまざまなシーンで快適かつストレスのない体験を可能にします。

それぞれの特性に応じたUWBの活用例

1. リアルタイム通信を活用
・ワイヤレスコントローラー
瞬時の判断と操作が求められるFPSや格闘対戦ゲームにおいても、遅延の少ない正確な操作が可能になります。そのため、プレイヤーはより的確で素早いアクションを実現し、快適かつスムーズなゲーム体験を楽しむことができます。※自社製品ゲームコントローラー「EVOTOP」への実績あり

・デジタルバックミラー(車載)
後方カメラの映像やセンサーデータをリアルタイムで表示することで、ドライバーが車両後方の状況を常に正確に把握できると期待されています。ケーブル配線が不要なため、設置がより簡単におこなえます。

2. 大容量データ送受信を活用
・ワイヤレススピーカー
オーディオデータなどの大容量データを伝送し、映画やゲーム、ライブ音源といったコンテンツも、音ズレの少ない快適な視聴体験が期待されます。

・ヘッドマウントディスプレイ
大容量の映像データもワイヤレスで伝送できるため、動きの自由度がより高まり、没入感のある映像体験が見込まれます。
3. 高精度な位置測位を活用
・スマートタグ/位置情報管理システム(工場や倉庫での在庫管理や安全管理)
UWB位置測位機能により、物品や人の所在をリアルタイムかつ正確に把握でき、業務の最適化やリスクの軽減につながると見込まれます。

実際に当社のUWBモジュールを使った時の、リアルタイム位置測位の様子はこちら

注目の製品情報

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